お子さんをこども英会話教室に通わせるにあたり、グループレッスンとマンツーマンのどちらを選ぶべきかは、親御さんにとって頭を悩ませるポイントになります。ここではマンツーマンレッスンについて掘り下げ、どのようなメリットとデメリットがあるかを取りまとめてご紹介していきたいと思います。
講師の先生と生徒となるお子さんが、1対1で授業を行う方式であるマンツーマン方式。親御さんとしては、より充実した内容を期待することでしょう。具体的にどのようなメリットがあるのか、見ていきましょう。
1人の講師が複数の生徒を受け持つ方式のグループレッスンでは、当然ながら、生徒さん1人あたりに割り当てられる授業時間が少なくなってしまい、レッスン時間内に発言できる時間や回数はどうしても限られてしまいます。
一方、マンツーマンレッスンであれば、授業時間はすべて、1人の生徒さんのもの。英語で発言する量も格段に多くなるため、より短期間でお子さんの英語力が向上する可能性がより高くなります。
グループレッスンは複数の生徒さんが同時に受講する方式ゆえに、授業の内容がどうしても、より万人向けの内容となってしまうのは否めません。一方、マンツーマンレッスンであればお子さんと1対1の授業なので、お子さんの興味のある事を題材にしたり、目標としている内容に応じたレッスンを行うといったことも自在です。
ただし、英会話教室の方針や講師の技量などによって、そうしたカスタマイズが不可という場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
お子さんの性格にもよりますが、グループレッスンの場合、他の生徒さん達の目が気になってしまい、授業を受ける姿勢が消極的になってしまうということも。例えば「間違っていたら皆に笑われる」と考え発言を臆してしまったり、質問したくてもできないといったパターンが起こり得ます。
その点、マンツーマン方式であれば、失敗を恐れずにどんどん発言するということがしやすくなり、疑問点が出てきた場合もすぐに質問できるというメリットがあります。
上記の通りマンツーマンレッスンには、グループレッスンではなかなか出来ないことが行えるというメリットがありますが、その反面、デメリットもいくつかあります。そんなものか、予め内容を知っておいてください。
授業時間や生徒さんの人数にもよりますが、英会話スクールの多くにおいて、マンツーマンレッスンはグループレッスンよりも、費用がより高額であるというのが実情です。英会話スクールにもよりますが、グループレッスンであれば月額1万円程度なのに対し、マンツーマンは月額数万円程度という感じになります。
お子さん1人あたりに割かれる時間を考えれば当然と言えますが、やはり親御さんの立場としては、大いに頭を悩ませてしまう点でしょう。
マンツーマンは講師と1対1で学ぶ方式ですが、それゆえに他の生徒さん達とやり取りや会話を行うという機会が皆無となってしまいます。
グループレッスンであれば、他の生徒さんが発言した内容に対して返答したり、そこから会話を組み立てていくといったスキルも身に着けていくことができ、ひいてはグループ内でのコミュニケーション能力を上達させるという効果が期待できますが、マンツーマンではそうしたことは事実上不可能となってしまいます。
マンツーマンレッスンでは一緒に学ぶ仲間がいないため、競い合ったり励まし合ったりという刺激や遣り甲斐を感じにくく、途中でモチベーションを失ってしまうということが往々にして起こりがちです。
それこそ、お子さんと講師の先生との相性がよく、授業内容も楽しいと感じているのであれば問題ありませんが、必ずしもそうなるとは限らないという点に注意が必要となります。
以上の通り、お子さんの英語上達に対する意欲が高いのであれば、マンツーマンレッスンはより大きな効果をもたらしてくれることが期待できます。一方で「下手の横好き」状態であるならば、敢えてグループレッスンを選んだ方が、よりより結果となることも考えられます。
大切なのは、上記の内容をしっかり把握し、お子さんの性格や意欲もしっかり鑑みた上で、マンツーマンレッスンが適しているかどうかを判断するということになります。