お子さんをこども英会話教室に通わせるにあたり、グループレッスンとマンツーマンのどちらを選ぶべきかは、親御さんにとって頭を悩ませるポイントになります。ここではグループレッスンについて掘り下げ、どのようなメリットとデメリットがあるかを取りまとめてご紹介していきたいと思います。
グループレッスンは文字通り、数人程度のお子さんが一緒に、ひとつの授業を受ける方式となります。英会話スクールの多くで用意されており、マンツーマンレッスンに比べ、費用もより安価となっています。より詳しく、グループレッスンのメリットを見ていきましょう。
講師の先生と1対1で英語を学ぶマンツーマンレッスンの場合、小さいお子さんだと授業に飽きてしまい、モチベーションンが下がってしまいやすいということが、往々にして起こりがちです。その点、グループレッスンであれば、他のお子さん達と一緒に授業をうけることが刺激となり、学習へのモチベーションが上がりやすいという傾向になります。
また、普段通っている学校や幼稚園とは違った友達が出来るというのも見逃せないポイント。とりわけこども英会話であれば、外国籍のお子さんと一緒に学ぶという機会もあり、さながら疑似留学を体験することもできます。
グループレッスンでは複数のお子さんと一緒に授業を受ける方式ゆえに、講師との会話だけでなく、他の生徒の発言を聞いて、そこから会話を組み立てていくといったスキルも求められます。そうした経験を重ねていくことで、会話を交わす、発言すべき内容を考えるといったセンスも磨かれていきます。
さらには、英語で発言するということはもちろん、日常生活においても、人前で発言することが苦でなくなるといった効果も期待できます。それこそ大人であってもまとまった人数の前で発言するというのはなかなかに勇気が要るものですが、グループレッスンを受けているお子さんは幼少期から貴重な経験を積んでいくことができます。
子どもに限らず大人の場合でもあることですが、グループで授業を受けていると、他の生徒の発言やアイデア、発想などから、気づきや自分にはなかったやり方といったものが発見できます。それこそ発音が上手な生徒さんに、そのコツを教わったり、他の生徒さんが普段どのような勉強方法を行っているのかといった情報も吸収していくことができます。
マンツーマンレッスンの場合は基本的に講師からしか学ぶことができませんが、グループレッスンであれば、講師からだけでなく、クラスメートの生徒さん達からの学びも得ることができるというのは、大きなメリットと言えるでしょう。
世の中の常として、メリットがあればデメリットがあるというのは道理です。グループレッスンにはどのようなデメリットがあるのかについても、知識を深めておいてください。
マンツーマンレッスンは講師と1対1で行う方式なので、授業時間のほぼすべてを自分の発言時間とすることができます。それこそ、とことん満足いくまで存分に会話を行うということができます。
一方、グループレッスンの場合は複数のお子さんと一緒に授業を受ける方式なので、1人あたりの発言時間はどうしても短くなってしまいがち。それこそ引っ込み思案なお子さんの場合、授業中ほとんど話すことができないといったことも起こり得ます。
日本人は奥ゆかしい性格ゆえに、レッスンの途中で疑問点が出てきたとしても、授業を中断させてしまっては申し訳ないという心理が働き、その場ですぐ質問するということがなかなかできません。幼少期のお子さんであっても、その傾向ははっきりと表れているとのこと。
また、質問したいと思ってもそのタイミングを逸してしまい、そのまま授業が進んでいってしまうというパターンも多くあります。マンツーマンレッスンであれば、気兼ねなく質問ができるので、こうした事態は少なくなります。
英会話スクールではなるべく同じレベルのお子さんを集めてグループレッスンを行おうとしますが、それでも英語に対する下地や理解力が違うお子さんが集まってしまうというケースは往々にして起こりがちです。
レベルの低めのお子さんに合わせてしまってレッスンがなかなか進まない、逆にレベルの高いお子さんに合わせてしまい、授業に置いていかれてしまうといった可能性もあります。
以上の通り、グループレッスンにはグループならではの利点もあれば、グループゆえの欠点もあります。親の立場としては「マンツーマンより費用が安い」という点につい惹かれてしまいがちですが、ご紹介したメリット・デメリットを把握した上で、お子さんにグループレッスンが適しているかどうかを判断することが重要です。